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2024/05/19  [PR]
 

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リクエストの

・着飾った骸に見惚れるディーノ(ディノ♀骸)

です。
にょむくである事が文章を読んだだけでは分からないというのが、申し訳ないです…。
あとあまりでれっでれにならなかった…くっ!



「お待たせしました」
見せたいものがあるから、と日本まで呼び出されて、少し遅い年始の挨拶を交わすと、骸は部屋にディーノ一人を待たせたまま自分の部屋に引きこもってしまった。
出されたお茶もすっかり飲み干してしまった頃ようやく出てきた骸は、部屋に行く前の様相とはすっかり様変わりしていた。
「………」
「…ディーノ?」
その姿は言葉にするならば、煌びやかで艶やかで。
言葉を失くしたディーノの前に立つ骸は、晴れ着を身に纏っていた。
「………」
何かしらの反応をもらえると思っていた骸は、ずっと無言のままのディーノに少しだけ悲しそうな顔を向けると小さく呟く。
「…似合いませんか…?」
「…っいやいやいや、凄く似合う!凄く綺麗!!」
「だって、何も言ってくれないじゃないですか…」
その言葉が骸に気を使って出たただのお世辞だと解釈した骸は、拗ねたように視線を逸らして言った。
「違うって!あんまり綺麗すぎて言葉が出なかっただけだって!」
「…ほんとうですか……?」
それでもまだ不安そうにそう言う骸を見てそれが本心からの言葉だという事が伝わるよう、腰を上げて骸に数歩歩み寄り化粧を施した頬にひとつ口付ける。
「マジで綺麗だ…これ、俺の為に?」
「ち…っ、違います!そのボンゴレのママンにお古で良かったらって頂いたので、眠らせておくのも勿体ないじゃないですか。そ、それにっ!」
「それに?」
「ボンゴレにも、その、貴方に見せると良いと言われたので、だから…っ」
真っ赤な顔をしてそう叫ぶ骸に素直じゃないな、と思いながらも、口に出そうものなら臍を曲げて脱いでしまうなどと言い出しかねないので、ディーノは笑みを浮かべながらきゅう、とその細身の身体を腕に抱き締めた。
「…じゃあ、ツナに感謝しないとな」
「………」
耳元でそっと囁いてやれば僅かに感じていた抵抗がようやくなくなり、やがて骸の腕もディーノの背にゆっくりと回される。
「…あんまり力を入れられると、皺になってしまいます…」
ぽつりとそう言う骸だったがそれでもディーノを振り払う素振りは全く見せておらず、それがただの照れ隠しだという事に気付いたディーノは、少しだけ抱き締めた腕の力を緩めた。
それによって密着していた二人の間に僅かばかり隙間が出来、近付きすぎて視界に入らなかった骸の項がディーノの目に飛び込む。
普段は結い上げる事をあまりしない骸の髪は今はすっかりアップにされ後頭部で柔らかなシニヨンになり、幾筋かの後れ毛が首ではらりと舞っていた。
その白い肌にこくりと小さく喉を鳴らすと、ディーノはちゅ、とそこに口付ける。
「ぁ、ん」
「…骸、すげぇ可愛い」
「……ばか」
これ以上の事をしても今の骸ならば拒否する事はなかっただろうけれども、滅多に見れない骸の晴れ姿をもっと目に焼き付けたくてディーノはそれだけ口にして骸を解放した。

「な、写真撮っていい?」
「何故ですか?」
「待ち受けにして毎日眺める」
「……本当に、馬鹿ですか」
「な…っ!おま、自分の彼女の姿を待ち受けにして何が悪い!!」

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